パケットロスが出る
ロスが出たら、まず自宅のルーターと外部の2地点を別々に測りましょう。Pingの応答が返らないことは手掛かりですが、ゲームの通信が同じ割合で失われているとまでは言えません。ここでは測定を長くする方法と、宅内・外側を分ける読み方を説明します。途中のルーターが返事をしないだけのケースも見落とさないことが大切です。
返信がない理由は、一つではありません
パケットは通信を小分けにした単位です。ゲームの音声や位置情報の一部が届かなければ、途切れや動きの飛びにつながることがあります。ただしPingはICMPという制御用の通信で応答を確かめるため、宛先がその返信を制限している場合にも欠落として見えます。
Request timed outや「要求がタイムアウトしました」は待ち時間内に返信を得られなかった表示です。「宛先ホストに到達できません」は別の機器からの到達不能通知であり、相手の正常な返信ではありません。Pingの末尾で受信数に含まれる場合もあるので、行の内容も確認します。
30回では取り逃すこともある
30回中0件のロスでも、数分に一度の現象を取り逃すことがあります。例えば5分ごとに一瞬切れる症状を最初の30秒だけ測っても、肝心の時間が含まれません。症状が続く時間に100回などへ増やし、必要なら継続測定で再現を待ちます。
Windowsでは外部宛てなら「ping -n 100 1.1.1.1」で回数を指定できます。30回で1件なら約3.33%、100回で1件なら1%です。割合だけを見ると前者が悪そうでも、観測時間や条件が違えば品質の優劣は決められません。
宅内と外部を測る、Windowsの手順
使用中の接続のデフォルトゲートウェイは、自宅から外へ出る入口です。外部宛てとは分けて測り、症状と同じ時間帯の結果を残します。
- コマンドプロンプトで
ipconfigを実行し、使用中の接続の「デフォルト ゲートウェイ」または Default Gateway を確認する。 - 表示された値を宛先にする。例えば192.168.1.1なら
ping -n 100 192.168.1.1。別の人の例をそのまま使わない。 - 外部へ
ping -n 100 1.1.1.1を実行する。各結果に時刻・宛先・接続方法を添え、ゲートウェイの結果と別々に残す。
詳しい操作と返信しない機器の例外はWindowsでPingを測る方法にあります。宛先が違う結果の数値を直接競わせるのではなく、症状が出たときにどちらも変化するかを見るための測定です。
宅内にも外部にもロスが出る例
Wi-Fiでゲートウェイに100回中4件、外部にも5件の欠落が出て、有線では両方0件になる。これは無線区間を先に見直す例です。ルーター近くや別の周波数帯で比べ、再現がPC1台だけかも確認します。
ただしルーター自身がICMPに返信しない設定なら、ゲートウェイの結果は基準に使えません。普段から全く返事がないのか、有線では返るのかを見て、機種の説明書と合わせて判断します。
途中の無応答を誤読しない
ゲートウェイは100回中0件、外部は8件欠落し、別端末も同じ時間に切れる。この場合は自宅の外側も調べる価値があります。ただし1つの外部宛先だけで起きるなら、その宛先の返信制限や経路も候補です。
tracertの途中に「*」が並んでも、その場所で通信が失われているとは断定できません。中間機器がTTL超過の通知に応答しなくても転送は続けられ、後続や最終宛先が返事をすることがあります。各hopの無応答だけを根拠に、ISPへ故障箇所を指定しないでください。
相談には2地点の記録を添える
有線・別端末でも外部の問題が反復するなら、ISPへ日時、宛先、回数、送受信数、接続方式、ゲートウェイの結果を伝えます。ゲームだけなら運営へゲーム内ロス・地域・エラーコードも添えます。自分の結論ではなく、再現条件が調査の手掛かりになります。
問い合わせ下書きを使い、宅内で試したことも残してください。再起動やケーブル変更の効果を見ずにポートを大量に開けても、ロスの説明にはなりません。改善後も同じ条件で再測定して、効果を確かめます。
参考にした一次資料
状況を整理したいときは症状から診断できます。測定値だけで故障や責任を確定するものではありません。